NHK観戦記

 

12/01/02 ――3日目(競技最終日) TOP 1 2 3
今日はネットフレンドのPちゃんと観戦する事になっている。ネットフレンドとはいえ、もう何度も顔を合わせているので、普通のお友達と同じである。彼女も初観戦で、言ってみれば私の方がちょっとだけ先輩になるわけだが(っつっても2日ですから)、頼りにならないことこの上なし。駅のホームで待ち合わせていたら、どうやら同じ電車だったみたいで、ほぼ同時に到着。軽くランチをとる事にした、おうどんでしたが。

本田君の2連覇なるか!で大騒ぎのメディアを尻目に、アリョーシャのいないコンペは、誰が優勝しても私は平気だ。と言いながらも、本田君には頑張って欲しいと思ってしまう民族の血(笑)。男子FPが始まる。

ジェフリー・バトルは黒のパンツにブルーのトップスで、私の大好きな色の組み合わせのコスチュームで滑ってくれて、またそれが良く似合う〜。でもやっぱり、今のコンペは、クワド入れないと勝てないし、得点も伸びない。彼の今後の課題かな。

さて、我らが本田武史。そのクワドがクリーンに決まったのは1つだけで、3Aもランディングに難あり。フィニッシュの後、かなり口惜しそうな表情だった。7番目の滑走順で得点も高く(プレゼンでは、5.9が2つもあった)、優勝の確率もここまでは70%くらいだと思っていた。

次がチェンジャン・リーで、4−3のコンボを綺麗に決められた時は、拍手しながらも一瞬、駄目かも…と脳裏を掠めるヤな予感。3Aからのコンボも見事に決まり、その予感は増幅されて行く。しかし、単独の3Aで尻もちをついてしまう。ミスで喜んじゃいけないけれど、表現力に物足りなさのあるリーは、テクニカルで点を稼ぐしかないわけだから、ミスは命取りだ。そこから先のジャンプは、集中力が途切れたのか、回転が足りなかったりして、脱落。

本田の勝利は目前だった。殆ど誰もが、彼の勝利を疑っていなかったんじゃないだろうか。勿論私もだ。
昨日のSPで2位につけていたイリヤ・クリムキンが、逆転の野心に燃えていたかどうかは知る由もないが、今日の主役は間違いなく彼であった。独特のスピンで魅せる導入部、ジャンプシークエンス(コンボの予定が結果的にそうなったのか?)、最初の2つのジャンプは素人目には、ランディングがクリーンではないように見えたのだが、クリムキンの真骨頂はここからだった。
キャメル・スピン、逆周りでもう一度そして、いきなりの3回転!(ジャンプの種類は不明です)ここで彼は完全に観客をクリムキン・ワールドに惹き込んでしまう。彼の世界へ足を踏み入れてしまった私は、他の事が考えられなくなった。生まれて初めて観る変形イーグルには会場全体から溜息とも歓声ともとれるざわめきが聞こえる。オリジナリティ溢れる手指の表現でスピンをし終えて幕を閉じる。素晴らしかった。太陽の下で遊ぶ少年を見事に演じきって、クリムキンは勝利を確信したようだった。

スタオベしたかったなー。すれば良かった。いや、するべきだったのだ。予想通りの高得点に、場内騒然。本田の敗北は現実となったのである。しかし、この時に一番驚いたのはクリムキン本人ではなかったろうか。GPシリーズ初の勝利に、彼自身の歓声も充分納得できる。

これでロシアの4番手?今日の演技だったら、アブトより全然良いよ。ちょっと告白すると、何が許せないって私は、アブトのフィニッシュのふらつきが許せないのだ(笑)。バシっと決めてくれ!と思ってしまう。そんな事よりクリムキン、当分私の記憶から消去される事のない名前である。心からおめでとう!

ロシア国歌流れる間、しっかりアリョーシャを思う私だった。

Exhibition(通称EX)の前の休憩中にPちゃんと下の階に行き、小休止。飲食エリアでは、先程のクリムキンのFPVTRがハイビジョンTVで流れていたので、じっくり観る。そうこうしている内に、ミニEXの大半を観逃してしまう。ビデオで観るからいいやと呑気に構えていた。私達が座席に戻ったのは、シンクロの時(だったと思うのだが、自信なし)。これがですね、実は怖かったんですよ(笑)。20人くらいの女子学生が黒いコスチュームで滑るのだが、それなりにスリルもあって面白かったのだけれど、、、向こうから団体であの格好で滑って来られたら……逃げるかもわからん。

ビデオで確認したところ、3回転は当たり前、4回転跳んでる中学生のジュニアの女子もいて、もうびっくり。解説の五十嵐さんも思わずすごい!と仰ってました。有望です日本女子。今シーズンのジュニア世界大会は、日本の女子が表彰台独占する可能性もあるとか。

さて、上位それぞれ4組ずつのスケーターに拠って行われるEX。次から次に現れて演技を披露してくれる選手達を観ていたPちゃんは、挨拶してくれるだけかと思っていた…と正直に告白。爆笑です(笑)。EX自体、観るのは初めてだったらしい。そんなぁ〜。挨拶だけして引っ込まれた日にゃ、暴れますよ皆。

では、目立った所を少しだけ。基本的に2位のアンコールは1回、1位は2回。

まずはペア優勝のシュー・シェンホンボー・ツァオ組(CHN)。ダイナミック炸裂な演技で、曲も素敵だった。ビデオでタイトルを確認してネット検索したくらい(笑)。Bensonhurst blues ってご存知の方がいらっしゃったら是非情報を。

荒川さんのEXは、ちょっとスピードがなかったかな?

アイスダンス2位のカティ・ウィンクラーレネ・ローゼ組(GER)。カルメンをやってくれたのだが、素敵ぃ〜!本当に魅入られる。この時点で私、アイスダンス大好きになっていた。このプログラムは大のお気に入りになる。

優勝したロバチェワアベルブフ組(RUS)は、SLCOや長野世戦の時と同じだった。アンコールはアベルブフが衣装を着替えてフリーダンスのプログラムを。ファンがなかなか帰そうとしないのだった(笑)。ファンとハグしている内にラストのクリムキンは出てくるし、クリムキンの名前もアナウンスされてしまうし。どうするのかと思ったら、最後、ロバチェワを放り出すような感じでフィニッシュ(笑)。でも、仲睦まじいカップルのこと、ちゃんとエスコートして退場して行ったわ。

お待たせしましたという感じのクリムキン。思うに、優勝なんか予想してなかったんじゃないかなぁ。コスチュームもFPの時のまま、プログラムも急ごしらえな感じだったんすけど。

まず、お得意のキャメル・スピンから入って、これ、しつこいくらいやってた(笑)。圧巻は2度目のアンコールで、対角線に変形イーグルをスーーーーっと滑ってくれたんです!これは凄かった!ビデオで観ようと楽しみにしていたら、ハイビジョンは時間切れでクリムキンだけ放送されてなかった。地上波はアンコールの放送はなかったようで、全く!なんだよ〜NHK!!一番大事なとこ、皆に見せないでどーする。

フィナーレは全員揃ってオーディエンスにご挨拶。ボール投げは残念ながら獲れず。この時初めて大きな声を出した私。たけしー頂戴ぃー!ってねあんた。字面で見ると変でしょうが(恥)。

楽しい楽しいNHK杯の3日間、全て終了。

帰りはPちゃんと河原町でお食事して語り合う。今年のイベントは全て終わったねとお互いに、お疲れ様と乾杯して帰って来た。けどPちゃんは忘年会オフがあるし、私は帰省が待ってるぞ(笑)。
あ〜〜、楽しかった!来年の旭川はちょっと遠すぎる…。―――完

*追記
今回、こんなに楽しい日々を私にくれたRさんに、心から感謝致します。本当に有難う御座いました。
m(__)m

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