《 ミュリエルの結婚 》

Muriel's Wedding

1994年オーストラリア映画。

出演:トニ・コレット/レイチェル・グリフィス/ビル・ハンター他

監督:ポール・J・ホーガン

不器用で、容姿にも恵まれず、

友人からも家族から疎まれている女性ミュリエル(トニ・コレット)が

唯一の心の拠り所にしているのは「ABBA」のサウンド。

周囲を見返す為に彼女が選択したものは、

オリンピック出場の為に国籍が欲しい水泳選手との結婚。

そんな愛のない結婚生活を送る彼女の元に届いたのは

人生に絶望し、自殺した母の悲報だった…。

本当の自分・真の幸福とは何か

一人の女性が見つけるまでを

懐かしい「ABBA」のサウンドにのせて描いたヒューマンドラマ。

「ABBA」に惹かれて観始めた映画だったが、

作品としてもご立派、拾い物の1本だった。

主人公のミュリエルを演じるトニ・コレットのダサさ、

それと相反する彼女の友人達もステレオタイプのイケイケさで、

オーストラリアのファンションとは

こういうものなのかと認識した。

(されちゃたまらないだろうけど。)

そのミュリエルが

ストーリーの進行と共に美しくなって行く様は、

観ていて感動すら覚える程だった。

街の有力者である父親の眼を(結果的にお金も)盗んでバカンスに出かけ、

帰宅した途端に責められる冒頭辺りのシーンと、

病気の為に車椅子生活を余儀なくされた親友と二人、

タクシーに乗り込み街を出て行くラストでは、

全然違う女性のように綺麗になっていた。


愛してはいないし、無論愛されてもいない結婚相手と、

やっと心が通じ合えたのは母の葬儀での事。

初めて結ばれた日の朝に彼女はそっと指輪を置いて

一人部屋を出て行く。

ただ一人だけ、自分を愛してくれた親友の元へ行く為に。

ラストで流れる「ABBA」のDANCING QUEEN

観終わったあともしばらく、耳から離れない。



オーストラリアの映画と言えば、

クロコダエル・ダンディくらいしか知らなかったけど、

この映画と同じトニ・コレットとレイチェル・グリフィス共演の

『ハーモニー』という作品も観る事ができた。

これは何といっても『ミュリエルの結婚』の興行的成功のおかげだと思う。

日本ではあまり話題にならなかったが、

世界的には大ヒットしたのだから。

トニ・コレットは、昨年の大ヒット作『シックス・センス』で

少年の母親役でハリウッドメジャーデビューを果たし、

レイチェル・グリフィスは ジュリエット・ルイスに似た個性的な女優さんで

'98年度アカデミー賞助演女優の部門でノミネートされており

(作品名:ヒラリー・アンド・ジャッキー)

現在はイギリスでも活躍中だそうである。



映画について検索していると色々な評にお目にかかるが、

この作品については概ね好評でホッとした。

私は、皆さんもご存知のようにプロではないから

審美眼に自信があるわけじゃないし、

だからこそD(独断)&H(偏見)なのだけど、

『ミュリエルの結婚』で検索していて

dh_3 という得体の知れないサイトが出た時にはびっくりした。

なんとそれはこのページの NO.3『ABBA』の項だったのだ。

その中には確かに『ミュリエルの結婚』の文字は出てくるが

それについて詳しく語っているわけではないのに…だ。

どんな言葉も名前も軽々しく記述してはいけないと

自身を深く戒めたのであった。

(07/21/00)

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