《 離愁 》

LE TRAIN

1973年フランス映画。

出演:ロミー・シュナイダー/ジャン・ルイ・トランティニャン/他

監督:ピエール・グラニエ・ドフェール

1940年、 フランス北部の村。

ジュリアンは戦火を避けるため

身重の妻と子供を客車に乗せ

自分は貨車に乗り込み、 故郷の村をあとにした。

避難民で溢れるその列車の彼の隣には、

ドイツ生まれのユダヤ人アンナが座っていた。

身動き取れない貨車の中で口も利かずに過ごす二人であったが、

見つめ合ううちに恋に落ちてしまう。

しかし、 列車が到着するとアンナは姿を消す....

戦争という極限状態で絶望的な恋に落ちる男女の物語。

正直に告白すると、

私は映画の全般についてはあまり記憶にないのである。

それでもこの映画が素晴らしいのは

映画史に残るであろう、ラストシーン。

あのラストの為にこの映画はあると言って良いほどだ。

そして、そのラストシーンの素晴らしさを言いたいが為にこの作品を取り上げた。

忘れたくても忘れられない、まさに名シーンである。

どういう種類の素晴らしさかと言うと…

隠しておかなければならない関係を

その愛ゆえに最後まで嘘をつき通せなかった二人…となるのだろう、

観なきゃわからない(笑)。

それまで淡々と積み上げられた残虐なエピソードがあればこそのラストだと思う。

そのシーンだけ切り取って観たとしたら

根底にある人間の想いというものが

何か薄っぺらなものに感じられるのではないか。

やっぱり観て判断して欲しいな。


一応D&Hの体裁としてストーリーは欠かせないので検索してみると

(絶賛している方が沢山いらして心強かったが)

映画のチラシから引用されていたサイトを見つけたので、

囲みの部分はそちらから転用させて頂いた。

ロマンス映画の形状をとりながら、テーマは“反戦”なのではないか。

物語は殆どが列車の中で展開されており、

少々退屈かも知れない。

ロミ・シュナイダーの美しさに魅入って楽しんで頂くのも良いと思う。

彼女の憂いを含んだ表情が素晴らしい。

私はこの映画で初めてこの女優さんを知った。

TVの地上波でも何度か放映されている『地獄の貴婦人』で彼女をみつけ、

こんな役も演るのかと度肝を抜かれた覚えがある。

『地獄の貴婦人』、ちょっとエグい映画です。。。

今は亡きロミ・シュナイダーは、アラン・ドロンの元婚約者でもある。

一方的に婚約を破棄された彼女の

女優としてのその後の成長ぶりには

目を見張るものがあるのだそうだ。


フランス映画となっているが、実際はイタリアとの合作である。

だからというわけでもないが、

フランス映画は辛気臭くて嫌いとおっしゃる方も

切なくなるラストを味わう為に、この映画、観てみません?

(11/01/00)


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