《 トカレフ 》

1994年日本映画。

出演:佐藤浩市/大和武士/西山由海 他

監督:阪本順治

息子タカシが通う幼稚園の

通園バスの運転手として働いている西海道夫は、

ある朝勤務中に襲われ、バスに乗っていたタカシを誘拐される。

やがて、遺体でみつかったタカシの葬儀で、

弔問に訪れた近隣の男に、ふとした事から疑惑を抱き始める。

息子を失った父親の執念がとらせた行動とは…。

ここでは初めての邦画の登場である。

この作品ほど、賛否両論あった映画も珍しいのではないか。

’94年の邦画ベスト1 に推す人もあれば、

阪本順治・最低の駄作と言う人もある。

私個人としては大好きな分野なんだけど

(だからこそここに取り上げたわけで)。

説明のできない場面が沢山ある。

そんな事、現実にはどう考えたって有り得ない。や、

なんでわかるの?や、

確たる動機はなに?等々。

「シックスセンス」や「ファイトクラブ」にみられるような、

基本線に含みがあり、

それを巧妙に肉づけして書き込んだような脚本ではないので、

犯人はすぐわかるようになっている。

この映画の魅力は、薄っぺらなこじつけの犯人探しではないのだ。

父親(大和武士)が犯人(佐藤浩市)を追い詰めるまで。

犯人からのメッセージとも取れる、トカレフ

通行人数計測のカウンターの効果。

(ビデオで観ると聞き取りにくい)佐藤浩市の最後のセリフ。

つまらない辻褄合わせに終始する事無く、

不要なものは出来る限り排除した、

シーンのあちこちにうなる

コブシの利いた阪本節を堪能して頂きたい。

佐藤浩市の向こうを張って大抜擢の大和武士(ヤマトタケシ)は、

プロボクサーからの転身組で、

実は「鉄拳」に続き2度目の阪本作品の主演である。

先日バラエティで見かけたが、

土建屋よしゆき(関西で活躍中の素人タレント)を彷彿とさせる彼の容貌も、

土建屋を知らない人は、気にならないでしょ。

ここで、これまでご紹介した作品と違って、

これは必ずレンタルされているので

是非御覧下さい。

(03/05/00)


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